Princess
目を開けると、見なれた天井が視界に入ってきた。

あれ?

あたし、修哉さんと一緒に逃げてホテルに泊まったんじゃ…?

そう思いながら躰を起こすと、
「――えっ、ええっ!?」

周りの景色にあたしは驚いた。

何故なら、あたしが今いるところは実家の自分の部屋だったからだ。

何で?

どう言うことなの?

あたし、いつ連れ戻されたって言うの?

「ほのかー、いつまで寝てるのー?」

部屋の外からお母さんが声をかけてきた。

「お、お母さん…?」

ガチャッと部屋のドアが開いたのと同時に、お母さんが入ってきた。
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