Princess
晩ご飯を食べ終えて部屋に入ると、
「現実を受け入れないといけないのか…」

あたしはベッドのうえに腰を下ろした。

3ヶ月前に政略結婚が嫌で家出をして、路頭に迷いかけていたところを修哉さんに出会った。

――じゃあ、俺と結婚しない?

最初は何てことを言ってきたんだろうと思った。

そう思ったあたしに修哉さんは3ヶ月と言う期間を設けて、自分と一緒に暮らすことを提案した。

あたしが作った料理を美味しいと言いながら嬉しそうに食べてくれて、遊園地やイルミネーションでデートをして、修哉さんが風邪をひいた時は看病をした。

一緒に暮らして、毎日を過ごして行くうちに、あたしは修哉さんを好きになっていた。
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