Princess
「ほのかちゃんね」

小泉さんはわかったと言うように首を縦に振ってうなずいた。

「えっと、3ヶ月の間ですがよろしくお願いします…」

呟くように言って頭を下げたあたしに、
「こちらこそ、お世話になります」

小泉さんも頭を下げた。

よかった、3ヶ月だけど住むところは何とかなった…。

ホッと息を吐いたその時、グーッ…とお腹が鳴った。

「ほのかちゃん、君だよね…?」

そう聞いてきた小泉さんに、
「あたしですね…」

あたしは呟いて答えることしかできなかった。

そう言えば、朝から何も食べていなかったことを思い出した。

と言うか、今後をどうしようと考えるあまり食欲がわかなかったんだよね。
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