Princess
「遅くなると思ったら7時までに電話して、晩ご飯の有無を伝えるから。

それでいいかな?」

「はい、いいですよ」

あたしは首を縦に振ってうなずいた。

修哉さんの口にあったうえに、美味しいと言ってもらえてよかった!

そう思いながらカルボナーラを完食して後片付けに取りかかろうとしたら、
「はい」

修哉さんに1万円札が入ったあの封筒を差し出された。

「えっ、あの…」

使わなかったから返したのに、何でだろう?

そう思っていたら、
「今日のお礼」

修哉さんが言った。
< 33 / 150 >

この作品をシェア

pagetop