Princess
何をやっているんだ、あたしは…。

一瞬でも実家に帰りたいと思ってしまった自分を心の底から殴りたくなった。

実家に帰ったって、結婚の話を進められるに決まってるでしょうが!

「オープンしました、よろしくお願いしまーす」

その声と同時に目の前にティッシュを差し出されたので、あたしは受け取った。

あっ、つい反射的に…。

思わず受け取ってしまったティッシュに視線を落とすと、
「んっ?」

そこに書いてあった広告をあたしは確かめた。

『スタッフ募集中!

時給1000円から』

えっ、マジですか!?
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