Princess
「3ヶ月…と、期間限定で一緒に暮らしていますよね?

その間にバイトでもいいから仕事を見つけて、お金を貯めようと思ったんです」

そう言ったあたしに、
「なるほど」

修哉さんは首を縦に振ってうなずいた。

「今日の夕方に、買い物の帰りに“スタッフ募集”の広告って書かれているティッシュを受け取って…」

「ティッシュ?」

修哉さんのキレイに整えられた眉がピクリとあがった。

「そこに書いてあった電話番号に電話したら、“明日の18時半に履歴書持参できてください”って…」

「…そのティッシュ、見せてもらってもいいかな?」

「ええ、いいですよ」

あたしは修哉さんの前にティッシュを置いた。
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