Princess
よくわからないけれど、大変なんだな。

「ちゃんと食べてます?」

「食べてるよ…って、さっきも言ったじゃん」

大変だと思ったから心配になったんだよ。

修哉さんは細いから、ちゃんと食べてるかって心配しているんだよ。

「もう少しで残業続きの日々が終わるからさ」

修哉さんはそこで言葉を区切ると、あたしを見つめた。

「また一緒に晩ご飯を食べようね。

毎晩1人でご飯を食べるの、寂しかったんでしょ?」

「えっ…」

もしかしなくても、気づかれていたの?

修哉さんは端正なその顔にニコッと笑顔を浮かべている。
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