Princess
「いいと思うよ。

と言うか、タダでもらったんだから使わないと逆にもったいないよ」

修哉さんは答えると、カレーを口に入れた。

使わないともったいないか…。

「じゃあ、あたしたちの代わりに行きましょうか」

そう言ったあたしに、
「うん、そうだよ」

修哉さんは嬉しそうに首を縦に振ってうなずいた。

ふと、あたしは思った。

2人で一緒に遊園地に行くって…これって、いわゆる“デート”と言うヤツになるんじゃないだろうか?

いや、そんな訳がないか。

だってあたしと修哉さんはつきあってる訳じゃないから、デートになる訳ないよね。

そう結論をつけると、あたしはカレーを口に入れた。
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