Princess
「あの…よろしかったら、買いに行きましょうか?

今から買い物に行く予定でしたし…」

そう言ったあたしに、
「じゃあ、お願いするよ」

修哉さんは言った。

「ちゃんと寝ててくださいね?

少しでも動いたりしたらダメですよ?」

「うん、わかったよ…」

「じゃあ、行ってきますね」

修哉さんが返事したことを確認すると、あたしは寝室のドアを閉めた。

さて…冷蔵庫の中身は確認したから急いで買い物に行って、修哉さんを看病しなければ!

財布に入ってあるお金を確認すると、それをエコバックに入れた。

「じゃ、行ってきまーす」

ドアが閉まっている寝室に向かって声をかけると、あたしは家を出た。
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