Princess
土鍋に残っていた雑炊で晩ご飯を済ませると、そっと寝室に顔を出した。

風邪薬の効果なのか、修哉さんはよく眠っていた。

彼のそばに歩み寄ると、そっと頬に手を当てた。

少し熱が…下がったのかな?

慌てていたから体温計で熱を測るのを忘れてしまった。

もし、まだ具合が悪いようだったら病院へ…って、明日は休みだった。

とりあえず今日明日で様子を見て、まだ悪いようだったら病院へ連れて行くように言うか。

その前に汗をかいているようだったら着替えを…と思った時点で、あたしはハッと我に返った。

頭の中に浮かんだのは、上半身裸の修哉さんである。

意外といい躰をしていたな、少し前に流行った細マッチョって言うヤツでほどよく筋肉がついていて…って、違う違う!
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