Princess
「どっちが正しいのかな…」

実家に帰って政略結婚を選ぶか、それとも修哉さんと結婚をするか。

2つに1つの選択に、あたしは息を吐いた。

修哉さんとの同居生活は楽しい。

あたしが作った料理を美味しいと言いながらたいらげてくれる顔も好き。

修哉さんと一緒に過ごしているこの時間を例えるとするならば、“夫婦”である。

会ったこともない人との政略結婚よりも、修哉さんと結婚をした方があっているのかも知れない。

そう思っていたら、テーブルのうえに置いていたスマートフォンが震えた。

「あっ、修哉さんからメールだ…」

修哉さんからきたメールを指でタップすると、表示された。
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