最後の100日~君に幸あれ~
「美奈。
なんで泣いてるの…?」
「…っ!!」
物陰からルイさんの姿が見えた。
この時間なら居ないと思ってたのに…。
「なんで泣いてるの?
何かされたの?」
私は首を振る。
全ての原因は私。
私だけが全て悪いんだ…。
「大丈夫…泣いてない。」
「泣いてるじゃん。
人に涙を見せないのは昔から変わらないね。
ここには僕しかいないから泣きなよ。
ほら…」
昔から…?
ルイさんの前では泣いても大丈夫なような気がした。
「ルイさん…触れてもいい…の?」
ルイさんから差し出された手を見つめ私は呟いた。
ルイさんは微笑みながら『いいよ』と言い、私の頭を自分の肩へ引き寄せた。