最後の100日~君に幸あれ~
「美奈ちゃん。
もうちょっとだけ付き合ってもらえるかな?」
「うん?」
「ご飯食べよ?」
ご飯…。
確かにお腹空いたかも…。
近くにあるファミリーレストランには入り席に座った。
私はグラタンを頼み、祐一君はハンバーグを頼んだ。
「ところでさ…美奈ちゃん。
美奈ちゃん好きな人いる…?」
「え…?」
祐一君の突然の質問に私は固まった。
好きな人…。
ルイ…。
私はルイの事が好きなの。
だけど…。
「美奈ちゃん?」
「いる…よ…」
でも…。
私と祐一君の間に静かな沈黙が続いた。
私はルイが好きなはずなの。
だけど胸が苦しくなるのはなんで…?
ルイが大切なはずなのに…。
祐一君は少し眉を下げ悲しげな瞳をしている。
どうしてこんなにも胸が苦しくなるの?