最後の100日~君に幸あれ~
思い出の場所~11/2~
次の日の放課後になり私は屋上へ向かった。
連れて行きたいところとは何処なのだろう。
「ルイ…」
遠くの空を見ているルイの後ろ姿へ声をかけた。
「美奈。
行こうか。
すぐ近くだから」
そういい私の横を通り過ぎて校内へ入って行った。
私はルイの後ろを追いかけた。
「外へ出たら話しかけないで。
他の人には僕は見えないから」
「うん。」
学校を出ると家とは反対方向へ向かって歩き出した。
「ルイ…どこへ行くの…?」
誰もいない道を歩いている時ルイへ問いかけた。
「美奈が忘れている場所。」
忘れている場所…?
こっちは前私が住んでいた家の方向だ。
もしかしてルイはあそこへ連れて行こうとしているの?