最後の100日~君に幸あれ~

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授業が終わり放課後になった。
お昼は変わらずいつものように四人で仲良く食べる。

「美奈ちゃん一緒に帰ろ」


そう言いながら教室の入り口から顔を出す祐一君。

「祐一君ごめん!
今日ちょっと用事があって!」


そう。今日こそはルイに会わなければ。

ルイに聞きたいことがあるから。

「そっか。分かった。
帰ったらメールでも電話でも頂戴ね? 」


「うん。
バイバイ」


手を振る祐一君に手を振り返した。

そういえば祐一君出会った頃と比べればものすごく変わったような…。


私は急いで屋上へ向かった。


冬のせいかドアがギィッと音立てて開く。

そこにはルイの姿と二階堂君の姿があった。

ドアが開く音がすると同時に何かを隠したみたい。


なんだろう…?



「ルイ…」


「美奈。久しぶり。
もう会わないと思ってたのになぁ」

そう言いながらルイは頭を軽くワシャワシャと掻いた。


「二階堂君ごめんね。
ちょっとだけど席外してもらえるかな?」


「あー。…うん。
了解。」



二階堂君が校内へ入りドアの閉まる音がした。


「ルイ。
あのね。私祐一君と付き合うことになった。

私は祐一君のことが好き。」


「そっか。
良かったね。」

自分のことのように喜んでくれるルイ。

嬉しくて私は頬を緩ませた。

「ルイのことを恋愛感情の好きだって思い込んでた。
でも、そうじゃなくて、友達とか家族みたいな大切な人だって気づいたんだ。」




「それで。ルイに聞きたいことがあったの。」


私は一つ息を大きく吸った。

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