最後の100日~君に幸あれ~

甘い時間~12/11~


「美奈ちゃん。」

隣を歩く祐一君に名前を呼ばれ横を向くと手を繋がれ人差し指でシーっと、悪戯顔で笑った。

目の前には二階堂君と葵ちゃんの二人が何かを言い合って居た。

「祐一君っ!
その…私も繋ぎたかった…えへっ」

私も悪戯顔で笑う。

私達は休日の今日。

四人で近くのデパートまで遊びにきて居た。


「なんか、スリルがあっていいね。こういうのも」

「そうだね…ふふっ」

ここ数日間の間で私達は、友達の私と祐一君じゃなくて、恋人の私と祐一君に変わっていった。

学校のみんなから公認のカップルになっていった。

少しくすぐったいけど、嬉しい。

「美奈ちゃん?」

私は何かと横を向いた。

チュッとリップ音がした後祐一君の顔は離れていった。

「ゆ、ゆ、祐一君!
恥ずかしいよっ!」

繋がれていない方の手で顔を隠した。

「み〜な〜ちゃん!」

葵ちゃんの声と共に私達の手は離された。

祐一君の顔を見ると口パクで、ひ。み。つ。と言った。

手を繋いでいたこと、コソッと気づかれないようにキスしたことを秘密って。

私はボッと顔が赤くなるのがわかった。

そこへ葵ちゃんが走って駆け寄った。


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