最後の100日~君に幸あれ~
「そこのクレープ食べよっ!
あれ?顔赤い。どうしたの?」
ニコニコと何かを察したかのように私の顔を覗き込む。
「な、なんでもないよっ!
食べよっか!」
私と葵ちゃんはクレープ屋さんの列に並んだ。
顔の火照りが取れない。
「祐一君グイグイ来ないタイプだと思ってたけど違うんだね。
美奈ちゃんが幸せそうで私まで幸せっ!」
そういい葵ちゃんは私に抱きついた。
少し恥ずかしいけど、いつか、葵ちゃんも二階堂君と幸せになってほしいな。
「美奈ちゃん。
あのね。今日二階堂君に気持ちを伝えようと思うんだ。」
「えっ!?」
そっと耳打ちで呟く葵ちゃんの言葉に私は驚いた。
真っ赤になりながら目をそらす葵ちゃん。
「声大っきい!!
無理かもしれないけど頑張る…」
「ごめんっ。
頑張って…!
応援してるっ」
『ありがとう!』と言いながら葵ちゃんは再び私に抱きついた。
もう。可愛いなぁ!
どうか。うまくいきますように。