最後の100日~君に幸あれ~
クレープを買い、少し離れた場所で席の確保をしてくれている祐一君達の元へ戻った。
「おまたせ!
祐一君イチゴで大丈夫だった?」
「うん。
俺イチゴ好きだから、ありがとう。
お金いくらだった?払うよ」
ポケットから財布を取り出し私の顔を見る祐一君。
「いいよ!
このくらい大丈夫!」
「いや、でも。
彼女に払わせるの嫌だし」
前に祐一君と水族館に行った時は祐一君はほとんどお金を払ってくれた。
「水族館でのお返し!」
祐一君はそっと笑い『ありがと』といいながらクレープを受け取ってくれた。
葵ちゃんも同じく二階堂君にクレープを渡していた。
私が二階堂君に告白するわけじゃないのにさっきからずっと心臓がバクバクいっている。
私達は、学校のお昼休みの時のように楽しく話しながらクレープを食べた。
そして、夕方になり解散することになった。
二階堂君は葵ちゃんを送るらしい。
葵ちゃんと二階堂君が歩いていく後ろ姿を見送りながら心の中で『葵ちゃん!頑張れ!!』と呟いた。