最後の100日~君に幸あれ~
「美奈ちゃん。行こ。」
祐一君の声に私は祐一君後を追った。
なんか少しだけ不機嫌…?
私何かしたかな…?
「美奈ちゃんさ、クレープ屋さんの後から拓磨の事ばっか見てた。」
「えっ!?
あ、ごめんっ!」
葵ちゃんの事もあり気になって仕方がなかった。
え…でも。これじゃ、ヤキモチ…みたい?
「俺、前に独占欲強いって言ったよね?
だから、今から美奈ちゃんの頭の中俺のことでいっぱいにする…」
祐一君の腕が伸びてきた。
すっぽりと祐一君の腕の中に入ってしまった。
そして、離され、祐一君の手が私の頬を優しく撫でる。
「美奈…大好きだよ…」
「私も、大好き…だよ」
祐一君の顔が近づいてくる。
私は目を瞑った。
チュッとリップ音が響く。
触れるだけの優しいキス。
何回も私の唇へ降り注いでくる。