最後の100日~君に幸あれ~

「俺でいっぱいになった…?」

祐一君が離れ私の手を握りながら問われる。

私は静かに頷いた。


「祐一君…なんか、ヤキモチみたいで、私嬉しい。」


「ヤキモチみたい。じゃなくてヤキモチ妬いたんだし。」

少しムッとなりながら祐一君は私のおでこにキスを落とした。

私の中は祐一君でいっぱい。

「今日から美奈って呼ぶね?

美奈は祐一って呼んで?」

「うん。

えっ!?私が呼び捨てなんか…」

恥ずかしくなり私は俯く。

いきなり呼び捨ては恥ずかしいよ。

「美奈?」

少し強引な祐一君に私は心を決めた。


「祐君って呼ぶ!
祐君は二階堂君も呼んでないから私だけ!」


目を見開いた後口元を隠し横を向いてしまった祐君。

私は首を傾げていると。


『独占欲みたいだね。』祐君の言葉に私はショートしてしまった。

勢いで私はなんてことをっ!!!


「祐一じゃなくて、祐君って呼んで?

美奈だけが祐君って呼んでいいよ」


祐君はニコッと笑いながら私の頭を撫でた。

私は静かに頷いた。

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