最後の100日~君に幸あれ~
「…な…美奈?」
「っ!!?祐君!?ごめん!!ボーッとしてた!」
ボーッとしていたらしく周りを見渡すと生徒がポツポツと残っていた。
いつの間に放課後に…?
そんなにボーッとしてたの?
「HR終わると同時に拓磨は出て行くし、美奈のところにきても俺に気づかずボーッとしてるし。」
すこし頬を膨らませている祐君。
申し訳ない気持ちでいっぱい。
「祐君。本当にごめんね?」
「うん。
怒ってないよ。
なんか悩んでるんなら相談してな?
今日一緒に帰れない。ごめん。」
眉を下げ顔の前で手を合わせている祐君。
何か用があるのかな?
「うん。
大丈夫だよ!」
私の言葉を聞くと、私の頭をポンポンを頭を撫でてから祐君は帰って行った。
葵ちゃんはいつの間にか帰っていたらしい。
挨拶をしてくれたけど私が気づかなかったんだと思う。