最後の100日~君に幸あれ~
「そう。
良かった。
僕が最初に復讐をしに来たって言ったよね?」
「う、うん。」
そう。ルイと初めて出会った時復讐をしに来たと言われた。
でも、ルイは復讐なんてしてない。
逆に私に幸せをくれた。
「あの時美奈は罪悪感で押しつぶされていた。
誰かに罰を与えて欲しかった。
だから、そう言ったんだ。
僕の復讐…どうだった?」
「ルイは復讐なんてしてない。
私を変えてくれた。私に幸せをくれた。」
少し驚いた顔をしたがいつものように優しく微笑んだルイ。
ルイが私の世界に色をつけてくれた。
私の白黒だった世界に…。
「ありがとう。
僕は美奈のことが大切だよ。
だから、生きて幸せな日々を送って?
間違ってもまた正しい道を選択して進んで?」
「ありがとう。ルイ…。
私もルイのことが大切だよ。
だから…そんなこと言わないで…」
まるで最後の別れ見たいな言い方をするルイ。
ルイは消えたりしないよね…?
私は震える声でルイに問う。
「ルイ…消えたりしないよね。
一緒にいてくれるよ…ね?」
「…。
もちろんだよ。
僕は美奈のそばにずっといるよ」
泣きそうな私の頭を壊れ物を扱うような優しく手で撫でてくれた。
ルイは消えない。そばにいてくれる…。
私は微笑んだ。
ルイは家族みたいに大切な存在。
お兄ちゃんみたいな感じなのかな?
兄がいたらこんな感じなんだろうって感覚。
ルイは私を変えてくれた。
ルイの優しさに救われたんだ。
ありがと…ルイ。
これからもずっと一緒に居ようね…?