最後の100日~君に幸あれ~
二階堂君が私の前に立ち何かを差し出した。
そこには白い封筒があった。
「これ、あいつから…渡してって言われた。
俺が文字を教えてるのになかなか覚えなくてさ…あいつ…。」
二階堂君の目には少しだけ涙がたまっていた。
私は手紙を開き、目から流れる涙を拭いながら中を開いた。
『美奈へ
これをよんでるコロには、ぼくはいないけど美奈はナニもワルくないよ。
ぼくはホントウはルウだってこといえなくてごめんなさい。
美奈とハジメてアった時、美奈はボロボロでぼくもボロボロだったね。
サイショはニンゲンなんてシンヨウできないっておもってたんだ。
だけど、美奈はぼくにたくさんのアイジョウをくれたね。
ぼくはいつのまにか美奈のことをシンヨウしていたんだ。
それから、ずっと美奈とイッショにいたい。
そばで美奈がシアワセになるのをみたいとおもってた。
だけど、ぼくと美奈は引き剥がされた。
ぼくね。あのひサイゴにこんな姿みられたくないっておもってたんだ。
だけど、ココロのどこかでサイゴに美奈に会いたいってねがったんだ。
そしたら美奈は、ぼくのことをみつけてくれた。
美奈はぼくのためになみだをながしてくれたんだ。
それだけでぼくはシアワセだよ。
ぼくがシンだことをセめていたんだよね。
美奈はわるくないよ。
それ以上に美奈はぼくのことを愛してくれた。
それだけでぼくはシアワセだよ。
コンドは美奈がシアワセになるんだよ。
美奈にシアワセになってほしくて、ぼくはニンゲンをカンサツして言葉を覚えたんだ。
美奈と一度でも話して見たかったんだ、それが叶った。
いいたいコトをかこうとおもったけど、かききれないからこれくらいにするね。
美奈
こんなぼくをみつけてくれて、ありがとう。
こんなぼくをアイしてくれて、ありがとう。
サワダクンと幸せになってください。
サヨウナラ。
ルウより』