最後の100日~君に幸あれ~

私は手紙を読み終え空を見た。

「もう、下手くそな字だなっ…読み…づらいよっ…っ!!…ルウ…ありがとうっ…」

泣くことをルウは望んでいない。

でも、今日ぐらい許してくれるよね?

祐君は私を心配そうに背中をさすってくれる。

「祐君…ありがとう。
もう大丈夫だよ…」

「うん。
美奈に感謝を伝えたくて会いに来たんだと思うよ。
だから、前に進もう?

美奈や俺、拓磨がルイのことを忘れることはない。

ずっと覚えている。」


うん。と私は頷く。
ここで止まってられないよね。ルウ?

私、前に進むよ。


祐君と一緒に前に進むからね?


私に大切なことを教えてくれてありがとう。



ありがとう


ルウ…。

< 167 / 182 >

この作品をシェア

pagetop