最後の100日~君に幸あれ~
「ルウ?」
声をかけても何の返答もない。
いつもなら真っ先に私の元へ来てくれるはずなのに…。
私の部屋へ歩みを進めて行くと、微かに猫の鳴き声が聞こえた。
「ルウ…?」
その声は確かにルウの声で、私は声のする方へ走った。
そして、目の前には廊下に横たわり口元には血溜まりができて、虚ろな目には私の姿が映るルウの姿が見えた。
「ルウ…!?」
私はルウを抱き起こした。
瞳からは無数の涙が溢れて、"どうして?"という感情が胸をいっぱいにさせた。
これは絶対に父がやった事だ。
殴られて蹴られて…。
「ごめんね…ごめんっ!
私のせい…ルウ…ごめんね…」
私は何度も謝った。