最後の100日~君に幸あれ~
「なにお前。その薄汚い猫の事抱き抱えて、気持ち悪りぃな」
後ろから声が聞こえる私は振り返った。
後ろには父の姿があった。
「これ、お父さんが…?」
「夜になるとお前を探してうるさくてな。
まぁ、そんな薄汚い猫一匹死んだくらいで何もかわらねぇだろ?」
父の言葉を聞き拳を握った。
悔しい…。
私は父を殴りに行こうとした。
そのあと絶対倍以上殴られるのは目に見えてる。
でも、どうしても許せなかった。
だから、立とうとした。
でもその瞬間。
「ニャ…ァ…」
掠れた小さな声が聞こえた。
止めてくれてるのかな…。
心配してくれたのかな?
私は思いを止め、ルウを見つめた。