最後の100日~君に幸あれ~
『お願いだ…』
僕の頭の中に誰かの声が響く。
ここは何処だろう。
目の前には地べたに座り涙を流す彼の姿があった。
あれ…?僕は確かあの日…。
僕自分の体を見た。
人間になっていたのだ。
『あの子に…どうしてもあの子に謝りたいんだ。
あの子は自分を責めているんだずっと。
私のせいでルウがって…』
あの子…美奈のこと?
ずっと責めている…の?
「僕が美奈に幸せを取り戻すよ」
そう口にするけど彼は僕を見ようとしない。
ぼくの姿は見えないの…?
それから僕は美奈を探した。
探してる途中で、最後の100日を教えてもらった。
美奈に出会って100日が僕に残された時間。
僕は美奈を探すのを中断し、言葉を勉強した。
美奈を助けたい。
美奈…待っててね?
僕はルウとしてじゃない。
僕は違う人になって君に会いに行くから…。
ふと街中を通っていると『ルイ』と言う子供を見かけた。
そうだ。
僕はルイという…一人の幽霊として君に会いに行くね。
美奈は驚くかな?
でも、美奈には笑顔でいて欲しい。
僕の大好きな美奈には幸せになって欲しいんだ……。
~ルウside end~