最後の100日~君に幸あれ~
暖かな温もり~9/10~
いつもの通り私は今授業を受け、教室の片隅で静かに過ごす。
でも前より変わったことは、昼休みになると屋上へ行くということ。
ルイさんに会いに行くために、私は母が作ってくれたお弁当を手にし、屋上へ行っている。
四限目が終わり私はお弁当を片手に屋上へ歩き出した。
「奥村さん最近お昼になるどこかへ行くよね。
どこ行ってるの?」
廊下で声をかけられた。
その人は一年生の頃同じクラスだった沢田(さわだ)君。
「ちょっと…ね。」
俯きながら私は答えた。
はっきり言うとこの人は苦手。
何事も適当に済ませてる。
女の子からの人気が高いし、ピアスのたくさんついた耳も目につく。
前から私に話しかけてくるけど、私の反応を見て楽しんでいるようだ。
私はぺこっと軽くお辞儀をして歩き出した。