最後の100日~君に幸あれ~
女子達が離れて行き、泣きそうになる気持ちを押し込めた。
前髪で顔を隠した、できるだけ顔を見られないようにしたのに、同じことが起きる。
私が顔を隠してた意味はなんだったのだろう。
『大丈夫?』と後ろの方から声が聞こえ私は静かに振り向いた。
そこに居たのは、沢田君に続いてイケメンと騒がれている、二階堂 拓磨(にかいどう たくま)君。
二階堂君とは私は話したことがない。
「大丈夫です。
お気遣いありがとうございます。」
そういいながら私は素早く立ち、二階堂君とは反対方向を向いた。
「あ、待って!
明日あいつと一緒にメシくってやれないかな?」
「嫌です。
そこまで仲良くないし、あんなチャラチャラした人と仲良くなりたくないので。
それに、私は一人でいたいので…」
私はそのまま歩き出した。