最後の100日~君に幸あれ~

濡れた制服を手に持ち、ゆっくりな足取りで向かったのは屋上。

ドアから外へ出て屋上を見渡した。

「うっ…くっ…ルイ…会いたい…よぉ…」

嗚咽とともに涙が流れた。

私を不幸にするために構うんじゃなかったの?
なんで会いにきてくれないの?

ルイのおかげで私の世界に色がつき始めたんだよ…。

「ルイ…」

俯きながら私は泣き続けた。
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