最後の100日~君に幸あれ~
「美奈。
聞き分けて?
人間と幽霊の恋なんて存在しないんだ。」
私は黙って泣くことしかできなかった。
幽霊との恋なんて存在しない。
当たり前のことかもしれない。
それがとても悔しくて悲しくて…切なくて辛くなった。
「だから、美奈の為にあんなに尽くしてくれて、あんなにも愛してくれる、あの黒髪の男のことも考えてあげて…ね?」
私は静かに頷いた。
ルイがそういうなら、私はそうするよ…。
たとえそれが辛い選択だとしても。