最後の100日~君に幸あれ~

しばらくすると私は落ち着きを取り戻した。
そして、ルイは私から離れようとした。

「待って、もう少し…もう少しだけこのままでいて…」

「うん。
いいよ。」

ルイは私の頭を優しく撫でていてくれた。

「ルイは何で私に復讐しようとしたの…?」

「え…?本当は復讐なんてしなくても別にいいんだ。
美奈が幸せに暮らしているなら、俺は何もせず消えるのを待つだけだった。

だけど、初めて会ったときの美奈は幸せそうじゃなかった。
だから、美奈の前に現れたんだ。」


「そう…なんだ…。
今は?私は幸せそうに見える?」

沢田君や二階堂君が居るおかげで毎日楽しい。
それに女友達もできた。

裏表がなくて笑顔が素敵な女の子。
本当に優しい子なんだ。

「あの黒髪の男のおかげで幸せそうに見えるよ。」

「そっか…」

心地よいルイの手に私は瞳を閉じた。

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