最後の100日~君に幸あれ~

屋上のドアまで着くと、ドアの先から怒鳴り声が聞こえ俺は足を止めた。

「ざけんなよっ!
お前は存在してはいけないんだ!
だから俺はもう近づくなって言っただろ」

この声は拓磨の声か…?
いったい誰と争ってんだ。

「とりあえず離れろよ。
風邪引くだろ。
お前は自分自身、いつか消えるって分かってて近づいてんの?
その後残されたものがどんだけ悲しむか分かっててやってる?」

消える…?なんの話をしているんだ。
相手の声は聞こえないし、誰と喋ってるんだ。

「だとしても、奥村さんが変わったとしても、お前らは俺ら生身の人間には悪影響しか及ぼさない。
お前の言う通り奥村さんは変わったよ。
俺らにもたまに微笑んでくれるようになった。」

「でもそれじゃダメなんだよ。
生きてる場所が違うんだよ。

…は?
おい!待てよ!!」

その後静かになった。

何だったのだろう。
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