最後の100日~君に幸あれ~

ドアノブに手をかけ外へ出た。

そこには寝ている奥村さんと拓磨の姿があった。
奥村さんの上には拓磨のだろうカーディガンとブレザーが被せてあった。

「祐一か、いつからいた。」

「お前は誰と話していたんだ。」

奥村さんと拓磨以外屋上には居ない。
いったい誰と話していたんだ。

「祐一…幽霊って信じるか?」

「何だよ急に、自分の目に見えないことは信じない」

「そうか、そのお前が信じてない幽霊ってやつと話してた。」

幽霊と話してた?
確かに小学生の頃は拓磨はよく誰もいないところを指差したりしていた。

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