最後の100日~君に幸あれ~
「あの、沢田君と二階堂君さえ良ければ何だけど…」
「どうしたの?奥村さん」
私は正直なところまだ、人と関わる事が苦手だけど。
沢田君、二階堂君、葵ちゃんとは、もっと仲良くなりたいし、もっとみんなの事が知りたい。
だから…。
「たまにでも良いんだ…
こうして皆でお昼一緒に食べたいです。
本当に良ければなんだ…」
「美奈ちゃん…」
葵ちゃんは戸惑ったように私の顔を見る。
葵ちゃんの名前は出してなかった、だけど、もちろん葵ちゃんも入っている。
「もちろん葵ちゃんもだよ!」
そう微笑むようにして言った。
「俺は大丈夫ってか、もちろんだよ!」
「俺もだよー」
沢田君と二階堂君はニコニコ笑いながらそう言ってくれた。
…良かった。
「葵ちゃんはどうかな…?」
「私も!大丈夫!美奈ちゃんともっと仲良くなりたいもの!」
満面の笑みを浮かべる葵ちゃん。
本当に嬉しい。
ありがとう。
こうやって皆に出会えたのもルイのおかげだね。