最後の100日~君に幸あれ~
触れてもいい…?~9/6~
「奥村さんっていつも無表情だよね」
「ていうかいつも一人だし。」
「まぁ、あんな静かな人と一緒にいても楽しくなさそうだよね」
教室の隅の席が私の席。
私のところまで聞こえるようにコソコソと悪口を言っているクラスの人たち。
「うわ…こっち睨んでるよっ!」
「怖いねぇ!」
彼女たちを見ていただけなのに…。
そんなに目つき悪いかな…。
私は俯向くしかできなかった。
悲しくない…大丈夫。
辛くない…。
そう自分に言い聞かせた。
そうだ、今日は放課後じゃなく、休み時間に行こう。
そしたらルイさんは居ないから一人になれる。