最後の100日~君に幸あれ~
「あ!そうや!
ミイちゃん明日暇?」
明日?
あしたは休みだし特にやることはない。
いわゆる暇人ということだ。
「暇だけど、どうしたの?」
「デート!
デートしよ!
こっちのことまだ知らんし案内してや!」
で、デート!?
こっちに来てまだ間もないから分からないのはあたりまえだけど、デートって…。
仮にも私には好きな人がいて。
そうだ、今私はコウちゃんの彼女という設定なんだ…。
「は、はい。」
そういうしかなかった。
それで償いになるなら…ね?
「じゃ、10時に駅前集合な?」
ニコニコ笑うコウちゃんは嬉しそうで、内心良かった。なんて思った。
これで笑ってくれるなら…。