ラヴソングを君に。
Xmas
君に出会ったのはちょうどクリスマスだった。
寒くて雪が降る中を1人歩いていた私が君に声をかけたから。
どうして、寂しくクリスマスに街を歩いていたかというと実は…私、金原響來の19歳の誕生日だからだ。
本当なら、横に大学で仲良くなった友達がいるはずだったけれど、
「彼氏が〜どうしても。って」
「私も今日、バイト入っちゃって…」
と、皆に朝一で言われてしまったから。
『…そっか。仕方ないね』
そう言ってみたものの、これはお互い“演技”にすぎなかった。