Liar Liar Liar ～ネットで繋がる赤い糸～

電話から3日たった日の学校。
正直学校には行きたくない。
もちろん友達はいるし、話したりするのは楽しい。

だけど…

｢ははっ、ありえねぇし｣
｢ほんまうざいな｣

またか…。
そんなことを思いながら悠那と顔を見合わす。
もちろん悠那も気分がよくないといった顔だ。

クラスの中でも目立つ悠那と一緒にいる私。
悪口とかで目立ってるわけじゃなく、ただ単ににぎやかっていうだけ。

そこにクラスの女子もきて毎日楽しい。
だがそれをよく思わない女々しい男子が、いちいち文句を言ってくる。

｢あいつの方がうざいやんな｣

悠那に小声でそう言った。

｢ほんまにな｣

最近ずっと続くからストレスたまる。
どんよりした気分のまま自分の席に戻った。

ため息が口からこぼれ、ふと窓越しの空を見上げる。
快晴という言葉がぴったりなくらい青い空。

｢涼也…｣

うかつにもどこの誰かもわからない、顔も年齢もわからない相手を想像してしまった。
学校では思い出さないようにしていたのに。

またもやため息…。