キミが好きなのは俺
健一さんおすすめの場所につくと、
すでに夕方で、日が落ちかけ始めていた。
オレンジ色の空をバックに、可憐に咲く桜がとてもきれい。。。
人がけっこう多くて、
あまり広いスペースは確保できなかったけれど、
かずさんがブルーシートを敷いてくれて、
健一さんがお菓子や飲み物を準備してくれて、
…私はそれをただ見守っていて。
だって、2人が何もするなっていうから、
こうすることしかできなかったの。
かずさんは車を運転するし、私はまだ20歳になっていないから、
アルコールは一切ない健全なお花見を楽しんだ。―――