キミが好きなのは俺
「えっ…、あ・・・。」
無駄な動きがない動作に、
私はただ見つめていることしかできなかった。
・・・私、何もしていない。
もう、申し訳ないなという気持ちしかなかった。
「陽菜ちゃん?」
へこんでいる私をみて、声をかけてくれた健一さん。
もはや、気まずい雰囲気とか、そういうことよりも、
私も何かしたいということしか頭になくて、
「私ゴミ袋持ちます!貸してください。」
健一さんの左手から、ゴミ袋を奪いにいった。