キミが好きなのは俺
とりあえず席に座ったけど、まだ亜紀ちゃんはボーっとしているみたい。
どこか一点を見つめて、何かを考えているのか、考えていないのか。。。
「亜紀ちゃん、大丈夫?」
「…えっ?まぁ・・・。」
なんか返事も上の空って感じだなぁ。視線もさっきから動いていないし。
「ねー陽菜。」
あ、やっと亜紀ちゃんがこっちの世界に帰ってきた。
「ん、なに?」
「やっぱりさぁ、滝沢優と何かあったの?」
眉間に少ししわを寄せながら、私を疑うような目で見てくる亜紀ちゃん。