キミが好きなのは俺
え!?血が繋がっているって、絶対それはないよ。
「いやいや、私お兄ちゃんいるし、そんな話聞いたこともないよ。
それに、あんなきれいな王子さまみたいな人が、私の家族なんてこと、ありえないよ!」
「いや、例えばだから・・・。」
私が必死過ぎたみたいで、呆れた様子でため息をつく亜紀ちゃん。
「何か思い当たることはないの?」
そう言われて、とりあえず優くんとの会話を思い返してみる。
「あ・・・、いや、やっぱり大したことないかも。」
「え?何々?何かあった!?」
すごい勢いで食いつく亜紀ちゃん。