キミが好きなのは俺
「陽菜、終わったら続き、聞かせてよね。」
亜紀ちゃんは、授業をちゃんと受けたいみたいで、
授業中に話したり、スマホを触ったりすることは絶対ない。
もう、なんでこのタイミングでチャイムが鳴るかなぁ。
せっかく思い付いたんだから、最後まで話させてほしかったのにな。
授業中で、誰も私のことを見ていないから、頬をむうっと膨らませてみる。
授業の内容も頭に入ってこないから、今日のお昼は何を食べようかなと考えながら、
早く授業終われー、って念じていた。