キミが好きなのは俺
「まだお礼できていなかったからさ。ダメ?」
少し首をかしげて聞いてくる優くん。
ダメって聞かれたら・・・さすがに、断りきれないよ。
「だめってことはないんだけど…。でも・・・いいの?」
私、本当に大したことしていないし、しかも、90分も待たせることになっちゃうよ。
「俺が誘ってるから、いいんだよ。じゃあ決まりな。
3コマ終わったら、正面門に待ち合わせで。」
それだけ言うと、優くんは私の頭をポンポンとして、
授業頑張ってな、と声をかけてから、歩いて行った。
え?今、優くん・・・。
「私の頭・・・。」