キミが好きなのは俺
優くんに触れられたところを、私も自分の手で触れてみる。
まだ優くんの手の感触が残っていて、
優くんの微笑み、少し低めの声、手の平の温度、凛々しい後ろ姿…、
さっきの優くんが鮮明に思い返された。
なんだか急に体が熱くなってきて、心臓もドキドキしてる・・・。
やっぱり優くんって、全部がかっこよくて、王子さま…だな。。。
「・・・って、やばい!3コマ始まってる!急がなきゃっ」
私は優くんが去った後も、しばらくそこに立ち尽くしていたみたいで、
気づけばすでに3コマが始まっている時間になっていた。
私は急いで教室へと向かい、できるだけ授業の迷惑にならないよう、そっと入って席に座り、授業を受けた。