キミが好きなのは俺
授業が終わって、優くんと待ち合わせをした正面門に向かう。
3号館と正面門は少し距離が離れているから、私は小走りをして向かった。
すでに待っていてくれる優くんを発見した私は
「ごめんね優くん、お待たせ。」
両手を合わせて謝り、少し息を切らしながら、優くんに声をかけた。
「あ、おつかれ。そんなに急いで来なくても大丈夫だったのに。」
ははっと笑いながら、大丈夫?、と心配してくれる優くん。
「うん、大丈夫だよ!ちょっと運動不足なのかも。あはは。」