キミが好きなのは俺
優くんは、何を言うこともなく、私の右隣、つまり道路側に立って歩いてくれた。
こういうことをしてくれるのって、なんだか女の子扱いしてもらえているみたいで嬉しい。
あ、そういえば、優くん、私の隣で並んで歩いてくれているけど、
お家、こっちでいいのかな。
私のお家の前のコンビニで会ったから、やっぱりその近くに住んでいるのかな。
「優くん、こっちの道で大丈夫?遠回りとかになっていない?」
ちょっと心配だから、優くんを見上げ、聞いてみる。
「あぁ、俺もこっちだから、大丈夫だよ。」
私の目を見つめ返して答えてくれる。
「そっか、良かった…。」
遠回りになっていなくって安心した。
「そうだ、」
優くんは何かを思い出したようにそう言うと、