キミが好きなのは俺
それにしても、優くんはいつまで一緒に帰ってくれるのかな。
もうそろそろ私のお家に着くんだけど。。。
「優くん。こんなところまで送ってもらってもいいの?
お家通り過ぎたり、道違ったりしていない?
私、もうすぐお家に着くから、無理しなくても大丈夫だよ?」
優くんは優しいから、無理しているんじゃないかと思っちゃう。
本当だったら、とっくに優くんはお家に着いていたんだし。
「いや、そんなことないよ。俺の家ももう近いし。
それに、まだお礼もしてないでしょ?」
あ、そっか。そういえば、お礼してくれるって、言ってたっけ。
別に、そこまでしてくれなくても、大丈夫なんだけどなぁ。
そんなことを思いながら、申し訳ない気持ちで歩いていると、
「ここ。ここ、俺ん家。」
そう言って、優くんが指差したのは・・・
「えっ!?」