キミが好きなのは俺
4階にはあっという間について、優くんと私はエレベーターを降りた。
そして、優くんは、私の部屋の前を通り過ぎ、一番奥の部屋の前まで、歩いて行った。
1号室・・・。優くんは1号室に住んでいるのかな?
一応、ずっと優くんの後をついて歩くのはどうかと思って、
私は自分のお部屋である3号室の前で止まった。
「陽菜ちゃん?」
優くんは振り返って私を呼ぶと、
「来て。」
そう言って、私を優くんのお部屋の前まで呼んだ。
「俺の部屋、1号室なんだけど、ちょっとここで待っててくれる?」
「あ・・・、うん。」
私はそう返事すると、優くんはドアを開けて中へ入って行った。